新しい少人数での例会活動のお誘い
現在の新型コロナウイルスの感染は第2波と思われるほどの拡大傾向を示しています。私たちもいつどこで感染してもおかしくない状況です。従って、過去に実施してきた車椅子の収集・清掃・整備・発送などの活動は今後も大きな制約を受けざるを得ません。すでに、3月から8月までの例会開催は中止しています。更に9月からの再開のめどは全く立ちません。今後の例会開催が可能と判断されたときに皆様に声をかけるようにします。それまでは従来の大規模例会は開催しません。
そんな中ですが、海外では今でも多くの肢体不自由の子どもたちが当会からの車椅子が届くのを待っています。そうした要請に少しでも応えられるように会としても工夫をしています。
具体的には、少人数での活動です。5人程度のボランティアが集まり清掃・整備の作業をすでに何回か行っています。参加メンバーの都合がつくときに随時開催する形です。都合がついたところで会長に日程の連絡を入れて、実行日には倉庫のカギを開けてもらい作業を行います。少人数での作業ですので清掃でも10台程度、整備だと5台程度の成果です。それでもこまめに開催することで台数の確保がそれなりに進んでいます。
みなさんの中で、このような形式での参加ができる人はいつでも森田に連絡をください。皆さんの都合に合わせて作業ができるよう手配します。感染防止には最大の注意を払って作業できるよう準備もしています。アルコールはもちろん、フェイスシールドもあります。また、作業の際は間隔を十分にとります。
現在進めている活動内容は、ミャンマー向けの車椅子の清掃・整備・梱包です。例会活動の経験がある皆さんの無理のない形での活動参加をお待ちします。
車椅子の収集について、現在は滞っていますが感染防止に十分気を付けて再開したいと思っています。10台以上であれば回収が可能ですので、こちらも森田までご連絡ください。
2020年8月7日 森田 祐和
当会会員が車椅子3台を届けてくれました。*
都内に在住で当会の会員である永峰さんが友人から預かった車椅子3台を倉庫に届けてくれました。永峰さんはお子さんのかのんちゃんと一緒に例会に参加してくれる常連メンバーです。時折、このようにかのんちゃんが通う特別支援学校の友人から車椅子を預かって当会に届けてくれます。感謝です。
一方、コロナウイルスのため関東圏の特別支援学校からのまとまった車椅子提供は、現在はほとんどありません。多くの学校から「コロナがおちついてから」と連絡をいただいています。そのため当会が車椅子保管庫として借用している倉庫の中はかなりの空きスペースができています。現在進行中のミャンマープロジェクトが完了するころには更に在庫が少なくなる見込みです。
2020年7月31日 事務局
少人数での整備作業を行いました。*
コロナ禍が継続し、また天気予報は晴れのち曇りのち雨の何でもありという不安定な天候のもとでしたが少人数で整備を行いました。集まってくれたのはワクワク工房の宮田さん、ベトナムチームのザンさん、タンさん、ホワアンさん、秋子理事の5人です。
宮田さんは有限会社わくわく工房飯能で車椅子や座位保持器の製造販売を営む技術のプロです。私たちの整備作業の技術的なサポートをするために来てくれました。また、ベトナムチームからは整備経験のある3人に集まってもらいました。大勢があつまることはコロナウイルス感染の危険性があるのでこのような少人数での体制とし、作業に当たってはアルコール消毒を徹底しフェイスシールドをつけてもらいました。
2020年7月26日 森田 祐和
(左)倉庫内での整備作業では、右手前の宮田さんに指導を受けながら進めました。
(右)倉庫内は蒸し暑く、熱中症にならないように水分休憩をとりながら整備を行いました。
ご夫婦が新品の車椅子を届けてくださいました。*
先日、川越在住のご夫婦が新品の車椅子を拙宅に届けてくださいました。それを使う予定だったご夫婦のお子さんが亡くなったために未使用のまま当会に提供されることとなりました。
完成したばかりの車椅子を捨てることはとてもできないとお子さんが通っていたひばりが丘特別支援学校に相談すると、当会を紹介してくれたそうです。持ってこられたときに現在進行中のプロジェクトはミャンマーですと伝えると是非ともミャンマーの子どもに届けてくださいと依頼を受けました。提供してくださったご夫婦の思いを込めてミャンマーに送ります。
2020年7月23日 森田 祐和
2019年度事業活動報告書及び次年度計画書を掲載しました。*
6月28日(日)当会の総会が開催され、2019年度事業活動報告書及び次年度計画書が承認されました。 報告書はこちらから
ベトナム、マレーシアから車椅子到着の知らせが届きました。*
新型コロナのために様々な制約があって活動が困難な状況が続いていますが、そんな中で下記の2カ国から車椅子が届いたとの知らせがありました。
〇ベトナム ホーチミンに5台が到着
3月に当会のWEBを見たベトナム・ホーチミン市在住の加藤晴香さんから、子ども用車椅子を提供してくれないかという問い合わせメールが届きました。加藤さんは青年海外協力隊の隊員で作業療法士でもあります。その加藤さん宛に5台の車椅子を加藤さんが勤務するホーチミン市のリハビリセンターに向けて発送しました。輸送は日本で貿易会社を経営するベトナム人(合同会社来福貿易 代表 レー・ヴァン・フン氏)に引き受けてもらいました。その時の記事はこちらです。
加藤さんは、新型コロナのためにベトナムから日本に帰国中ですが、ホーチミン市のリハビリテーションセンターから車椅子が届いたと6月22日に連絡が来ましたと当会に知らせてくれました。車椅子が日本を出発したのは3月初旬です。輸送には4か月弱の日数がかかりました。今回送った車椅子がリハビリテーションで活用されることを期待します。
〇マレーシアに180台が到着
マレーシア向け180台を積載した本船は6月12日に東京港を出港し、マレーシア最大の貿易港であるポートクランに7月1日に到着しました。マレーシアのパートナーは自前で車椅子を清掃・整備する技術力を有しています。今回の180台のうち34台は整備済みですが、残りの146台は未整備のままで送りました。整備済みの車椅子はすぐにでも配布すると連絡が入りました。
右の写真は180台の車椅子がマレーシアのクラン港に到着したコンテナーの写真です。
今般のコロナ禍により当会の活動は大きな制限を受けていますが、そのような状況でも車椅子を待っている子どもたちに届けることができてうれしく思います。
2020年7月5日 事務局
【重要】6月21日の例会も中止です。*
当会にご支援をいただいている皆様へ
コロナウイルスのために3月から例会での整備作業を中止してきました。その後は緊急事態宣言が解除されたものの、感染拡大の恐れは依然としてあります。すでにお伝えしていますように6月21日の例会も感染予防の観点から中止します。
2020年6月20日 事務局
マレーシア向け180台の車椅子が東京港を出ました。(贈呈実績*)
マレーシア向け180台を積載した本船は6月12日に東京港を出港しました。マレーシア最大の貿易港であるポートクランには6月23日ころの到着見込みです。今回の送付でマレーシアへの贈呈台数は1,423台となり当会の贈呈国の中で最も台数が多い国となりました。贈呈実績グラフはこちらからご覧ください。
なお、マレーシアのパートナーは自前で車椅子を清掃・整備する技術力を有しています。今回の180台のうち34台は整備済みですが、残りの146台は未整備のままで送りました。今般のコロナ禍により当会の活動は大きな制限を受けていますが、そのような状況でも車椅子を待っている子どもたちに届けることができてうれしく思います。
また、出航に先立って6月9日には多摩包装工業株式会社にて180台の車椅子をコンテナーに詰込む作業を行いました。この作業でも多くの人が集まることはできないので、コンテナー積込作業の業務委託先である多摩包装工業株式会社の社員と数名の当会のスタッフのみで作業を行いました。
(左)倉庫内の事前に梱包してあった180台の車椅子をパレットに載せて運びます。
(右)フォークリフトで車椅子をコンテナーに積み込みます。
(左)詰み込み作業完了後にコンテナーのドアを閉めてシールロックを取り付けます。
(右)180台の車椅子を積み込んだコンテナーをけん引するトラックです。
2020年6~8月の例会を中止とします。*
トピックスの会長メッセージとしてお伝えしていますが、コロナウイルスの感染拡大はいまだに収まりを見せません。例会でのウイルス感染者を出さないために当面の6~8月の例会開催は中止とします。皆様のご理解をお願いする次第です。また、再開時の参加をよろしくお願いします。
コロナ禍における今後の活動について
新型コロナウイルスの感染者は全国的には減少したものの、北九州市や東京都において再び増加の兆しが出ています。大規模感染の第2波の始まりではないかと危惧されます。こうした中、花火大会やお祭りなど各地の中長期的に予定されているイベントも早々に中止となっています。
当会の例会はそのような大規模の人数が集まるわけではありませんが、感染への恐れは同様と考えるべきと思います。当会の活動から感染者を出さないために6~8月までの例会開催を中止することとします。
これまで毎年500台以上の車椅子を海外の子ども達に届けてきましたが、今年はそのような規模の贈呈が難しくなる恐れがあります。例会の中止が最も大きな要因ですが、贈呈先の国の状況や受け入れるパートナーの事情も懸念されるところです。
このような状況下ですが、できることもあります。これまでもマレーシアのように現地受け入れパートナーに清掃・整備を任すことができる場合はそのまま送っている実績があります。そうした国には、輸送条件が整えば車椅子を送ろうと考えています。
現在は車椅子を清掃・整備して送ることは困難な状況ですが、状況が好転し活動再開が可能になれば例年のような贈呈を進めていきたいと思います。ウイルス感染に十分に注意をし、元気に皆様と再会できることを願っています。
2020年6月4日 森田 祐和