マレーシア向け95台が東京港を出ました。*

  未整備のマレーシア向け95台の車椅子と2台の中古自転車を積載した本船が、2月27日に東京港を出ました。マレーシアのポートケラン港には3月5日ころに到着する見込みです。これで同国に送った車椅子の総台数は1,608台となります。贈呈実績グラフはこちらからご覧ください。

 マレーシアには、2021年8月に送った未整備の車椅子90台に続いての発送です。今回は受け取り手であるサイド氏からの要望で、バギータイプを中心にできるだけコンパクトに折りたためる車椅子を送りました。マレーシアも車社会になっていますが、普及している車は小型車が中心なので手軽に折りたたんで運ぶことができる車椅子に人気があるとのことです。また、車椅子の配布も、必要とする子どもの家族が自分で引き取りに来られるのでサイド氏の配布の労力が大きく軽減されるのです。

 今回は、車椅子に加えてサイド氏の要望で中古の自転車を2台送りました。サイド氏は、自転車に車椅子を接続してリヤカーのような形で使うことを考えているとのことです。現地の子どもの実情に合わせて支援をしているサイド氏だからこその発想かもしれません。

  まだまだ、コロナ禍は続くようです。そんな中でも、いろいろな手段で多くの子ども用車椅子を海外に届けたいと思います。引き続き、皆様の変わらぬご支援をお願いします。

2022年2月27日   事務局

〇車椅子を提供してくださった学校など
  県立宮代特別支援学校 県立平塚養護学校
  都立八王子東特別支援学校 さいたま市立ひまわり特別支援学校
  都立多摩桜の丘学園 都立町田の丘学園
  都立府中けやきの森学園 都立鹿本学園特別支援学校
  都立都立青峰学園 横浜市立上菅田特別支援学校
  さいたま市立さくら草特別支援学校 緑成会整育園 通所センター
  県立松戸特別支援学校 (順不動)

    上記以外に個人の方から提供された車椅子も含まれています。

〇コンテナー詰めの様子
 東京港からの出発に先立って、2月16日に95台の車椅子と2台の中古自転車を多摩包装工業株式会社の敷地でコンテナーに積み込みました。20フィートコンテナーに自転車を含めて97台の積み込みは過去に経験がありませんでしたが、車椅子が小型中心だったおかげでスペースは余裕のあるものでした。

(写真の見方)
掲載されている写真をクリックすると拡大します。拡大した写真の枠の外側をクリックすると記事に戻ります。また、拡大した写真の枠内の右側をクリックすると次の写真が表示されます。更に拡大した写真の枠内の左側をクリックすると前の写真へ戻ります。


梱包済みのマレーシア向け車椅子95台が多摩包装工業株式会社の倉庫とその前にパレットに載せられて置かれています。


20フィートコンテナーを牽引したトラックが到着しました。


フォークリフトでコンテナーに積み込みます。コンテナー内は手作業でスペースを無駄にすることなく積み込んでいきます。


コンテナーの扉を開けたときに荷崩れを起こさないように木枠を組んで塞ぎます。


「シール」と呼ばれるID番号が振られたプラスティック製のカギをかけます。


東京港に向けて出発しました。

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  森田会長の講演のお知らせ(終了しました)*

    講演会は終了しました。当日の様子をお伝えする動画視聴を希望する場合は、ニモカカクラブへ「森田会長講演のアーカイブ視聴希望」と明記して連絡してください。連絡をしてくださった方に限り、アーカイブ視聴のURLをお知らせします。

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 当会のミニ例会を通して知り合ったニモカカクラブを主宰する和田さんとそのお仲間が開催するイベントで、森田会長が当会の活動を紹介する講演を行います。コロナ禍のためにオンラインですが、下記の案内を参考に是非視聴ください。

 講演では、当会の活動の様子はもとよりなぜこの活動を始めたか、活動に関する会長の考え方など詳しく紹介する予定です。より深く当会をご理解いただけるものと思います。 なお、ニモカカクラブについてはこちらをご覧ください。

2022年2月7日      事務局

--------- 以下、イベントの案内 -----------
▼第7回世界希少・難治性疾患の日 in 埼玉⻄部
  〇特別講演「私たちにできること〜海外に子ども用車椅子を送る活動のきっかけと現在」
  〇演者:NPO法人海外に子ども用車椅子を送る会 会長森田祐和さん

📺 2月12日(土)13:00~15:00 YouTubeにて生配信!
  当日の視聴はこちらから
 
    ※2/12以降は、ニモカカクラブへご連絡くださった方に限り、アーカイブ視聴の
      URLをお知らせします。アーカイブ視聴は3月末までの限定視聴となります。

▼予告編
 〇漫画編はこちらから
 〇インタビュー編はこちらから
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 コロナ禍における活動状況について

  コロナウイルスのオミクロン株の全国的かつ急激な感染拡大を受けて、2022年1月21日から1都13県に「蔓延防止措置の適用」が実施されました。これは1月9日から先行して実施されていた広島、山口、沖縄に続いて拡大適用され、更に1月27日からは18道府県が追加されます。これで37都道府県に適用されることになります。

  この措置を受けて当会もこれまで開催してきたミニ例会の開催を蔓延防止措置の適用期間中は中止します。再開が可能になり次第関係の皆様にご案内を差し上げます。

【コロナ禍での当会の活動状況】
  車椅子の収集については、2021年4月から2022年1月末までで400台以上が集まりました。受け取りのために学校に伺うと「コロナ禍でも頑張ってください」とPTA役員や先生方が声をかけてくれます。また、「子供が大切に使っていた車椅子は捨てられない。ぜひとも海外の子どもさんに送ってください」と遠方から車で届けてくれるお父さん、お母さんがいます。こうして提供してくださる皆様のおかげで活動を継続できます。

  これまで相模女子大チームとベトナムチームを中心にミニ例会の形でコロナ禍にもかかわらず車椅子の清掃・整備を行うことができています。ミニ例会に参加してくださった皆さんにお礼を申し上げます。

  現在は、整備をしないで送っても自ら整備できる海外パートナーに送ることも進めています。しかし、そこにも新たなカベがあります。コロナ禍の影響でコンテナー船の運賃高騰と船の不足状態が長く続いているのです。このため、パラグアイ向けの90台やマレーシアに向けの未整備の車椅子90台も梱包が完了して、コンテナー積み込み待ちですが、船の手配ができないため倉庫に置いたままです。船の手配を待ちます。

  困難な状況の中で、昨年開催された東京パラリンピックをきっかけにベトナムガーナの選手団に車椅子を送ることができたことは喜びです。

  コロナ禍の厳しい環境にありますが、今後とも多くの皆様の支援をいただきながら少しでも多くの車椅子を海外の子どもたちに届けたいと思います。

2022年 1月26日  森田 祐和

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「海外の子どもたちの画集」を作成しました。*

 2018年に、海外の子どもたちから車椅子を提供してくれた人や清掃、整備を行ってくれた日本の皆さんに向けてたくさんの感謝の絵が届き、それらのすべての絵を当会のホームページに掲載しました。それから長い時間が経過しましたが、その絵をベースに子どもたちの笑顔の写真も加えた画集を今回作成しました。

 画集は、印刷をして会員や当会に寄付をしてくれた個人、団体などに郵送でお届けしました。年始に発送しましたので、皆様のお手元に届いていると思います。また、メール会員の方にはメールでお届けしています。ぜひ、子どもたちが描いた絵と子どもたちの笑顔の写真をご覧ください。

 画集データは、こちらからダウンロードできまます。(ファイルサイズが大きいのでダウンロードに時間がかかる場合があります)。また、画集をデータではなく印刷冊子での入手希望の場合は、事務局まで問い合わせください。

2022年1月14日      事務局

----- 絵画集発刊に当たっての会長からのご挨拶 -----

新年あけましておめでとうございます

 私たちは、長年にわたり海外に子ども用の車椅子をお届けしてきました。
社会から置き去りにされている子どもたちに、動く自由と喜びを
感じてもらえるように最大限の努力をしてきました。

 その中で、当会から車いすに乗った自分の環境を一枚の絵にして
送ってほしいと依頼をしました。すぐにお届けした国々の子どもたちから
多くの絵が届きました。

 子どもたちの絵を通して、明るく楽しい生活に劇的に変わったことが
くみ取れました。心を込めて車椅子をお送りし、その返礼として心の
こもった絵を受け取り、交流の輪が広がったと感じます。

 当会ではこれらを一冊の画集としてまとめ、日本から車椅子を
提供していただいた多くの皆様にご覧いただき、明るい未来や希望に
あふれた子どもたちを確認していただける一助となればうれしく思います。

 コロナウイルスにより世界中が混乱と停滞さらには閉塞化しましたが、
その苦難を乗り越えて私たちの車椅子送付事業も可能性の光を求めて
挑戦が続きます。子どもたちの絵画をみて勇気をもらったと感じます。
本年もご支援、ご協力をいただきながら前進していきます。

       2022年 正月  海外に子ども用車椅子を送る会
                          森田 祐和
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 新年明けましておめでとうございます

  昨年はコロナウイルス蔓延により、国内外において大きな影響と生活の見直しを迫られました。当会の活動も国内では多人数の集まりができず進行が遅れ、海外への車椅子の輸送ではコンテナーの手配が滞り、輸送費も上昇しました。それにより、着々と特別支援学校などから集まってくる車椅子を送りだすことができず、倉庫にあふれ滞留してしまいました。

  そんな中ですが、うれしい活動を行うこともできました。2021年8月に開催された東京パラリンピックをきっかけに、ベトナム選手団へ5台、ガーナ選手団へ20台の車椅子を贈ることができました。これまでの当会になかった贈呈先に送ることができてうれしく思います。

  一方で、従来の海外パートナーへの贈呈は、自分たちで整備をすることができるタイとマレーシアの2か国にとどまりました。今後も、国内での整備はミニ例会での少ない台数に留まるのは止むなしとしつつ、海外で整備ができる受け入れ先を優先して車椅子を送り出していくように方向転換を図ります。送付できる国、受け入れ先が限られてきますが、何としても車いすを待つ子どもたちのために力を尽くしていく所存です。

  本年も皆様のご支援、ご協力を得ながら、少しずつ前進をします。
  どうぞよろしくお願いをいたします。

2022年 元旦 森田 祐和




2022年元旦の神奈川県大磯海岸の初日の出です(横浜市在住、三室氏提供)

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  臨時のミニ例会を開催しました。*

  12月23日(木)に倉庫内の整理とバギーを未整備のまま梱包する作業を行いました。お手伝いに来てくださったのは日ごろ車椅子の引き取り等でお世話になっている株式会社TM・プロジェクトの皆さんです。続きを読む、、、

 

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  2021年最後の例会を開催しました。*

 冷え込みの厳しい朝でしたが、快晴のもと今年最後の例会を開催しました。例会と言っても、今日の作業はありません。「今年の活動参加へのお礼とご苦労様でした」の意味を込めて、ぜんざいをふるまいました。続きを読む、、、

 

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  ベトナム パラリンピック選手団団長から感謝状が届きました。*

 東京2020パラリンピックが8月24日~9月5日に開催されました。その時に、ベトナム パラリンピック選手団に当会から5台の車椅子を贈りました(詳しくはこちらから)。そのことに対して同国選手団団長の NGUYEN HONG MINH 氏から日本語の感謝状が届きました。同氏は選手団団長であるとともにベトナムスポーツ総局の次長でもあります。

 感謝状は、12月12日のミニ例会で、例会の参加者であるグエンさんが持参し、拝島倉庫での活動中に森田会長に手渡してくれました。

 当会の活動に参加するベトナムチームの皆さんを通して、パラリンピックの選手団に車椅子を贈ることができました。感謝状を送ってくださったことにお礼を申し上げるとともに、選手の皆さんが喜んで使っていると伺い、改めてうれしく思います。

2021年12月12日      会長   森田 祐和



倉庫の車椅子を背景にグエンさんから感謝状を受け取りました。

 

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  12月 2回目のミニ例会を開催しました。*

 世界ではコロナ感染がオミクロン株による新たな局面を迎えていますが、幸いにも日本における感染者数は少ない状態にあります。そんな中で当会は感染拡大を防ぐための対策を取りながらミニ例会を開催しています。続きを読む、、、

 

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 パラリンピックがきっかけでガーナに20台を贈りました。

 2021年8月に開催された東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会メンバーである秋吉 ファビオ氏とガーナパラリンピックチーム事務総長 Peter Adjei氏が東京大会で知り合いとなり「ガーナのパラリンピック・アスリートのために車椅子を贈ることはできないか」と考えました。そして「NPO法人希望の車いす」をインターネットで見つけます。谷理事長はガーナに車椅子を贈ることを快諾します。ガーナパラリンピックチーム事務総長 Peter Adjei氏はパラリンピック選手を目指している子どもたちにも車椅子を贈ることはできないだろうかと谷理事長に相談し、当会にこの話が舞い込みました。森田会長は、贈呈先がガーナの国の機関であれば贈った車椅子も大切に扱われるだろうと考え、子ども用車椅子提供の要請を受け入れました。

このようにして、2020パラリンピックの関係者の強い思いで始まったプロジェクトが実現しました。

 ガーナへの贈呈式は、「NPO法人希望の車いす」が拠点としている「聖書キリスト教会東京教会」(東京都練馬区豊玉北)で11月30日に行われました。
 
 贈呈式は、アフリカのガーナとZOOMで接続して教会の会議室で行いました。ガーナからの出席者は、ガーナパラリンピックチーム 事務総長 Peter Adjei氏とアドアージイリ市(ガーナ東部の都市)の義肢装具訓練学校の校長先生であり、ガーナパラリンピック委員会の役員でもあるHenry Larbi氏です。東京教会での出席者は、在日ガーナ大使館のNana Kusi Magrabi氏、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の秋吉 ファビオ氏、小林氏、NPO法人希望の車いすの谷理事長、当会の森田会長、今回の会議室を提供してくれた聖書キリスト教会東京教会の尾山キャシー牧師、他の皆さんです。

贈呈式は、秋吉 ファビオ氏の司会進行及び通訳で始まりました。

 ZOOMで参加のガーナパラリンピックチーム事務総長 Peter Adjei氏(写真右)からお礼のあいさつがあり、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の秋吉ファビオ氏と東京で出会い「ガーナの障害のある人たちに外に出られるようするために何かできないか」という思いから今回のプロジェクトに至った経緯の説明がありました。希望の車いすの谷会長、当会の森田会長へと車椅子提供を呼び掛ける中で、プロジェクト実現の陰にはガーナ大使館のNana Kusi Magrabi氏の様々なサポートがあったとのことです。

 このようにしてパラリンピックをきっかけに大人用車椅子20台、子ども用車椅子20台がガーナに贈られることとなりました。これで当会が海外に送った車椅子は25か国、8,837台となりました。

なお、今回贈呈した車椅子は下記の学校や個人からの提供によるものです。
・府中けやきの森学園
・埼玉県立宮代特別支援学校
・板橋むらさき愛育園
・若葉台特別支援学校
・都立町田の丘学園

今回の贈呈が実現できたことに関係者の皆様に対して心から感謝します。

詳しい報告書はこちらからご覧ください。

2021年11月30日 事務局



贈呈式を終えて出席者全員での記念撮影です。

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