ウクライナから第3便の報告です。

 ロンドン在住のジャーナリスト木村夫妻の熱心な声掛けで始まったウクライナ・プロジェクトの第3便は、車椅子215台が5月18日にコンテナーに積み込まれ、5月31日にドイツのハンブルクに向けて東京港を出ました。車椅子を寄贈している3団体と海運会社、運送会社が協力してのオールジャパン・車椅子プロジェクトです。

 第3便の車椅子215台(うちウォーカー10台)は、7月19日にキーウにあるFFUの倉庫に届き、無事荷降ろしが行われました。当会が送った子ども用車椅子に黄色いテープが巻かれていたことも報告書にありました。

 木村さんの報告書によると、7月25日にウクライナ・ルハンスク州リシチャンシク市当局に無事引き渡されたそうです。ただし、リシチャンシク市のあるルハンスク州は現在ロシア軍の占領下にあるため、リシチャンシク市の市民や市の職員は、ハルキウ州やドネツク州に避難している状態です。

 8月中頃には、車椅子やウォカ―などすべてが、ウクライナ北東部ハルキウ州や東部ドネツク州の病院や施設に届けられる予定です。これらの地域は、現在ロシア軍に占領されているウクライナ東部ルハンスク州からの避難民が多くいるところだそうです。親露派武装勢力がルハンスク州の民家を襲ったのは 2014 年のことでした。このため膨大な数の住民が故郷を追われ、国内避難民となることを強いられています。

 これらの報告は、ウクライナで車椅子を受け取るFuture for Ukraine Foundation(FFU)の車椅子プロジェクト担当カリーナさんから木村さんに届き、それを木村さんが日本語にしてくれたものです。(報告書はこちらから)

 戦争中のウクライナに出向きオールジャパン・プロジェクトが送った車椅子の状況をレポートしてくれる木村ご夫妻に感謝です。

2023年8月31日      事務局

〇ウクライナ国内での車椅子の様子(今回の報告書とともに届きました)
(写真の見方)掲載されている写真をクリックすると、拡大し連続してみることができます。

キーウにあるFFUの倉庫に届き、無事、荷降ろしされました。当会が作業をしたことを示すプチプチの梱包材と黄色いテープが巻いてあり、「2023-UKR-067」と書かれています。215台すべての車椅子がこの倉庫に格納されました。

キーウにあるFFUの倉庫から、ウクライナ北東部ハルキウ州や東部ドネツク州の病院や施設に届けるために、車椅子を自動車に積み替えをしているところと思われます。


カテゴリー: お知らせ パーマリンク