コンテナー積込みにパラグアイ大使が来られました。*

  2022年3月1日、寒さが和らいだこの日に当会の活動である車椅子のコンテナー積込み作業にパラグアイのラウル・アルベルト・フロレンティン・アントラ駐日パラグアイ特命全権大使立ち会ってくださいました。
 この日は、多摩包装工業株式会社の敷地で90台の子ども用車椅子のコンテナーへの積込み作業を行いました。90台のパラグアイ向けのコンテナー積込みのお知らせをパラグアイ大使館にお伝えすると、「是非とも立ち合いたい」と大使からの連絡が入りました。無事にコンテナーを牽引するトラックを全員で見送った後で、大使から「いつもパラグアイに貴重な車椅子を送ってくれて有難う」とお礼の言葉をいただきました。

 パラグアイ向けの90台は、2020年11月頃から、当会のミニ例会の活動で清掃・整備作業を行ってきたものです。コロナ禍で少人数での作業を強いられました。そこで、2021年5月頃からは、当会の長年のパートナーである青少年自立援助センターの支援を得て90台の整備を完了させました。それが2021年10月のことです。

 例年であれば12月末には日本を出港できるかと期待していましたが、世界中のコンテナー輸送が混乱して、船の確保ができない状態となりました。ようやく2022年2月に船の手配が可能になりそう」と情報が入り、当会が作業を開始してから出港まで1年4か月を要する長期プロジェクトとなりました。現時点で3月8日に東京港を出て4月26日にブエノス・アイレスに到着する予定です。
 今回は、パラグアイでの新たな受け取り手となるアスンシオン市のアスンシオン・ビラモラ・ライオンズクラブに送ります。小児科、眼科など様々な医療機関や移動クリニックを運営しているグループで、ぜひ受け取りたいと言っているとのことです。

 このプロジェクトの実現には、昭島中央ロータリークラブの皆さんの資金面での支援と、清掃・整備の例会参加、コンテナー積込み作業の協力など多くの支援をしてくださっています。同クラブの当会への支援は、これに限らず過去から継続していただいています。この場を借りてお礼を申し上げます。

 また、今回のパラグアイへの海上輸送はOcean Network Express Pte. Ltd.(ONE社)のご厚意で無償提供していただいています。この無償提供は商船三井時代からの当会への支援です。また、同社からは子どもたちに必要な日常品を贈って欲しいと要請があり、手袋や帽子、文房具などをコンテナーに入れました。同社のパラグアイ支援に対してお礼を申し上げます。

 長期間にわたるプロジェクトを多くの皆様の支援を受けて実現することができました。また、わざわざコンテナー積み込み作業に福生まで駆けつけてくださったパラグアイ大使にお礼を申し上げます。大使の来訪は当会にとって大きな励みになります。今後も、同国への車椅子の贈呈を心に誓う次第です。

2022年2月27日   森田 祐和

〇車椅子を提供してくださった学校など
  横浜市立上菅田特別支援学校 千葉県立桜が丘特別支援学校
  さいたま市立さくら草特別支援学校 横浜市立北綱島特別支援学校
  東京都立城南特別支援学校 東京都立府中けやきの森学園
  あきる野市社会福祉協議会 板橋むらさき愛育園

    上記以外に個人の方から提供された車椅子も含まれています。

(写真の見方)
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〇コンテナー詰めの様子

90台の車椅子を、フォークリフトを使って積込みます。


(左)大使が来られてご挨拶です。
(右)コンテナー積込みが完了したところを大使に説明しています。


ONE社からの子どもたちへのプレゼントも積み込みました。


(左)車椅子と子どもたちへのプレゼントを積み込んだコンテナーの前で大使、昭島中央ロータリークラブの皆さんと、森田会長。コンテナーにはパラグアイ国旗とロータリークラブとONE社の旗を掲げました。
(右)パラグアイ大使から森田会長に手土産の品が手渡されました。



〇新たなパラグアイのパートナー「アスンシオン・ビラモラ・ライオンズクラブ」の紹介

(左)クラブの旗と支援物資を前にしたスタッフ
(右)子ども向けイベント


(左)移動医療車両の外観写真
(右)移動医療車両の中での治療の様子

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