明けまして おめでとうございます

 2023年も多くの皆様の支援をいただき、約450台の車椅子を海外の子どもたちに届けることができました。
(2023年1月~12月末)

 これは、車椅子を提供してくださる特別支援学校のみなさんや個別に車椅子を届けてくださるお父さんお母さん、ボランティア活動で車椅子の清掃・整備をしてくださるみなさん、そして寄付金の支援をしてくださる企業や団体、個人の方々のおかげです。昨年も当会を支えていただき、有難うございました。心よりお礼を申し上げます。

 昨年来より始まった関連団体協同でのウクライナへのオール・ジャパンプロジェクトでは、当会としては100台を超える車椅子を送ることができました。また、全団体による5回のウクライナへの発送で、1,000台を超える車椅子を送ることができました。戦争という過酷な環境下でも、大人も子どもも少しでも移動できることの喜びを感じてくれることを祈ります。

 私は、子どもの車椅子のことを365日考えています。生活から切り離すことはできないのです。非常に難しいことですが、障害のある子どもたちの心を理解しようと心がけています。子どもたちの気持ちを踏まえて、実際には目にすることがない遠い海外に住む子どもたちに車椅子を送ることを進めています。大切なことは、車椅子によって子どもたちの体を支援するだけでなく、心も豊かになってもらいたいということです。

 車椅子を受け取った子どもは、そのあとも支援が必要です。これは子どもたちが成長をして車椅子の乗り換えの時期に顕在化する問題です。長期に渡って子どもを見つめる姿勢こそが最も大事なことにちがいありません。どのようにすれば継続した支援を当会としてできるのか模索中です。具体案を考えながら少しずつ歩を進めていきます。子どもたちの心を大切にしたいのです。

 参加する人たちが、心を合わせて活動できるように最大限の配慮を心がけています。心で共鳴し、賛同と協力を得ながら、車椅子を送りたいと思います。すべて目には見えない心こそが活動の原点です。会の運営で大切にしている標語は「和を以て貴しとなす」ということがあげられます。会に携わる全員の力を結集して、動くことができない子どもたちに車椅子を送り届けるためには、皆さんのお力を借りなければ実現できません。

課題解決に取り組みながら、挑戦は続きます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。  

2024年 元旦      森田 祐和

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