5団体協同でモンゴルへ車椅子を送りました。

 当会を含む下記の5団体は、協同してモンゴルに大人用車椅子115台、子ども用車椅子25台、合計140台の車椅子を送りました。今回のモンゴル向けプロジェクトは、NPO法人 さくら車いすプロジェクト代表の斎藤氏の呼びかけで始まりました。これまでも各団体は個別に連携するなどの関係はありましたが、今回のように5団体が揃って海外に車椅子を送るのは初めてです。
 NPO法人 さくら車いすプロジェクト(代表 斎藤省 氏)、
 福山市神辺町の障害者団体「CIL・かんなべ」(代表 桂達也 氏)
 NPO法人 希望の車いす(理事長 谷雅史 氏)、
 NPO法人「飛んでけ!車いす」の会(代表理事 吉田三千代 氏)
 NPO法人 海外に子ども用車椅子を送る会(会長 森田祐和)

 東京都の「さくら車いすプロジェクト」と福山市神辺町の障害者団体「CIL・かんなべ」が共同で大人用75台、同じく東京都の「希望の車いす」が大人用30台、北海道の「飛んでけ!車いす」の会が大人用10台、そして当会が子ども用車椅子を25台提供しました。

 8月4日(木)の午前0時すぎに車椅子を積載した本船が神戸港を中国の天津に向けて出発しました。天津から最終目的地のウランバートルまでは陸路をトラックで運びます。通常の条件であれば1か月程度で到着するようですが、昨今の様々な不安要素がありより長い時間がかかるかもしれません。

 いずれにしても、5団体が協同して多くの車椅子をモンゴルに送ることができてうれしい限りです。早期にモンゴルに到着し、肢体不自由の大人や子どもたちに届くのを祈ります。

2022年8月4日 会長 森田 祐和


〇当会が提供した車椅子は下記の3タイプの25台です。
    
車いすタイプ(18台)   バギータイプ(3台)   座位保持タイプ(4台)

 これらの車椅子等を提供してくれたのは、府中けやきの森学園、川島ひばりが丘特別支援学校、東京都立光明学園、さいたま市立ひまわり特別支援学校、その他の支援学校と個人です。



〇コンテナー積込みの様子
 出航に先立ち、広島県福山市でCIL・かんなべの桂氏により140台の車椅子を20フィートコンテナーに積み込みました。


(写真はクリックすると大きくなります)


〇モンゴルの車椅子受け入れ団体について
 車椅子の送り先は、「Universal Progress 自立生活センター(Independent Living Center, Universal Progress etc:代表 ウンドラハバヤール氏:写真右)」です。

 「同センターは2008年に日本のダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成研修に参加したウンドラハバヤール氏が2010年に設立したモンゴル初の自立生活センターです。事務局員11名、会員 95名が在籍しています。モンゴルにはCenter for Independent Living(CIL)が7つ(UB 市には3つ)あります。アドボカシー活動(政府への政策提言、様々な課題に対してのキャンペーンや広報活動など)、バリアフリー運動、自立生活運動、自立生活プログラムの実施、介助サービス制度の促進、社会参加の呼びかけ、ピアカウンセリング、 社会の意識改革促進など、様々な活動を実施しています。ウランバートル市と2つの地方のCILには介助者がいます。」(「国別障害関連情報 モンゴル:2017年11月JICA」より引用)

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