2024年8月30日に、当会ホームページの「お問い合わせ」から、メールが届きました。「JICAから貴会を紹介されました。ウクライナに車椅子を送ってもらうことはできますか」というものでした。
相談メールを送ってきてくれたのは、ウクライナで活動する慈善団体「Misto Dobra」のアンバサダーをしている、東京在住のツジ・ヴァレリアさんです。
ウクライナ支援については、当会も他の団体と協同で行っています。車椅子の送り先について問い合わせると、受け取り手となるウクライナの団体「Misto Dobra」に関する下記の詳しい情報が届きました。
『Misto Dobraは、困難な生活環境に置かれている女性や子供、暴力に苦しんでいる家族、緩和治療やリハビリテーションを必要とする子供たちを保護し、複合的な支援を行う場所として2016年に設立されました。現在は、戦争により疎開を余儀なくされた子供たちの支援も行っています。Misto Dobraには下記のような人が300人ほど暮らしています。
- 疎開した寄宿制学校からの孤児
- 重病の子供
- 身体的、精神的、医療的保護を必要とする子供を持つ母親、貧困のために子供を
育てることができず、子供が孤児院に移送される恐れがある母親
- 戦争で家を失った人たち
- 家庭内暴力で苦しんでいる人、などです。
Misto Dobra は国家からの支援を受けておらず、避難所の設立、子供の世話、最も低い立場にあるウクライナ人の貧困と不安の克服という問題の解決に関わりたいと願う思いやりのある人々の資金だけで運営されています。』
ウクライナ大使館が手配するコンテナーが10月に日本を出発、ウクライナへの支援物資を運ぶそのコンテナーに15台程度の車椅子を乗せられないか、そうなれば確実にウクライナのMisto Dobraに届く、とのことでした。
ヴァレリアさんの説明を受け、ウクライナに15台送ることを決めました。しかし、その時点で9月の例会は終わっていて、車椅子の清掃・整備を行うことができません。
そこで、10月6日に臨時の例会を開催して発送準備作業を行うことにしました。集まってくれたのは、エチオピア出身のAさん、相模女子大のTさん、MFSインベストメント・マネジメント株式会社から2人、いつも食事を作ってくれるFさん、森田会長、スタッフ5名の総勢11人でした。
天候不良が続き急な声掛けとなってしまい、いつもより少ない人数でしたが、皆さんの頑張りでどうにか15台の梱包を終えることができました。
みなさん、有難うございました。
2024年10月8日 事務局
(写真の見方)掲載されている写真をクリックすると、拡大してみることができます。
小雨模様のため、テントとタープを張って作業に備えます。
(左)清掃と安全に関する修理、確認を行いました。
(右)清掃、整備が完了したので作業を担当してくれたMFSのシールを貼りました。
(左)作業を担当してくれたMFSインベストメント・マネジメント株式会社のお二人(Fさん、Sさん)です。右のFさんは同社のシールが貼ってあるところを指さしています。
(右)同社のシールは、過去の例会参加時に作製をしてくれていて在庫がまだありました。そのシールを全車椅子に貼りました。当会のシールも貼ってあります。
皆さんの頑張りで12:00過ぎには作業を完了して、昼食となりました。