これまでの寒さも和らぎ、暖かい作業日和となりました。ベトナムチーム20名、相模女子大チーム15名、多摩工業高校チーム5名、エチオピア、一般ボランティア等を含めて約50名強の参加者があり、例会のいつもの作業が始まりました。また、過去にも来てくれている埼玉在住の岡田さん親子の参加もありました。
今回のフィリピン向け車椅子の整備は、特殊な車椅子が対象でした。歩行訓練、立位訓練、寝た状態で日常を過ごすための車椅子など、これまでの整備ではあまり見ることのないものがありました。
これらの特殊な車椅子は重度の障害をもつ子どもに使われることが多いとのことでした。
横になって使用すると思われる車椅子が多く、様々な工夫があることがわかりました。
点滴袋や、栄養剤を吊るすポールがあったり、酸素ボンベを格納するための固定金具なども
ついています。それらは自分で栄養を取ることができなかったり、自分で呼吸するのが困難な
子どもたちのためでした。
これらは、車椅子ではなく様々な訓練装置です。主に施設で訓練のために使われます。
これらの特殊な車椅子や装置を活かして訓練などができる組織と施設があるフィリピンに送ります。
珍しい道具がありました。段差や溝があるところで
車椅子を移動させるための渡し板です。伸び縮みして
最長で3メーターくらいになります。車椅子の最大の
敵は段差です。この道具があると家への出入りも楽に
なると思います。
(写真上左)岡田さんは、今回も整備作業を行うお母さんの姿を見守る息子さんと一緒です。
(写真上右)これは大変珍しい車椅子とのことでした。利用者は左手が不自由で右手しか
使えない子どもだったとのことです。そのため、右側に付いた2つのハンドリムで車椅子を
操ります。外側のハンドリムで右側のタイヤを動かし、中側のハンドリムで左側のタイヤを
動かします。これで進行方向を変えたり、回転したりすることができます。こうした工夫の
素晴らしさに感心することしきりでした。
(写真上左)車座に座って昼食を取っていたベトナムチームが、食事が終わると手拍子を
しながら大きな声で歌を歌い始めました。本当に楽しそうに歌っていました。近くに座って
歌を聴いていた岡田さん親子も一緒に楽しそうに手拍子をしていました。
(写真上右)お昼の食事時には、ベトナムチーム自家製のお菓子のデザートサービスが
ありました。「バインガイ」というもち米でできたお菓子です。お餅の中にはココナッツ、
ハスの実、豆が入っていて、周りは黒い葉っぱ(とベトナムチームの人が解説)にくるんで
あります。ほんのり甘い味がして日本人にも好まれる味のお菓子でした。