当会からの車椅子15台と日本全国からのウクライナ向けの多くの支援物資を積載したコンテナー船は、12月31日の早朝に東京港を出ました。2025年2月15日頃にポーランドのグディニャ港に到着する見込みです。
今回のコンテナーは、ウクライナ大使館の手配によるものです。日本全国から届いたウクライナへの支援物資は、いったんキーウにある医療支援団体フューチャー・フォー・ウクライナ(FFU)に届けられます。同団体は、ロシアの侵攻後にポーランドに逃れたウクライナ人が立ち上げた組織です。支援物資には当会からの車椅子も含まれています。
車椅子は、そこから今回の最終目的の組織である「Misto Dobra」(英語でCity of Goodness)に届けられる予定です。同組織は、ウクライナ西部に位置する都市チェルニウツィーに拠点を置いています。
今回の15台の車椅子は、2024年10月6日の臨時の作業例会で整備作業を行いました。その後、10月16日にウクライナ向け支援物資が集約される埼玉県川口市の倉庫に、木箱に入れて搬入しました。
倉庫に無事に搬入できたのですが、コンテナーへの積み込み日程がなかなか決まりませんでした。理由は、コンテナーが支援物資で満杯になるまで待っていたからです。倉庫に支援物資が集まった2か月後の12月23日にようやくコンテナーへの積み込みが行われました。
このような経過で、今回の出航にこぎつけることができました。ポーランドまでは、2か月を要します。さらにポーランドからキーウ、そして最終地チェルニウツィーまでの所要時間は予測できません。少しでも早く車椅子が子どもたちに届くことを祈るばかりです。
なお、これでウクライナに送った車椅子等は、128台となりました。贈呈実績グラフは、こちらからご覧ください。
2024年12月31日 事務局
〇積み込みの様子です
東京港からの出発に先立って、12月23日に埼玉県川口市にあるウクライナ支援物資が集約されている倉庫でコンテナーへの積み込みが行われました。
(写真の見方)掲載されている写真をクリックすると、拡大してみることができます。
(左)ウクライナ向け支援物資が入っている倉庫です。右端のシャッターから運び出します。
(右)定刻に40フィートコンテナーを引いたトラックが倉庫に到着しました。
(左)倉庫内は、日本全国から送られた支援物資で満杯状態でした。
(右)順次、物資を倉庫から取り出してコンテナーに積み込んでいきます。
可能な限り多くの物資を積み込むために、事前にコンテナーの寸法に合わせた大きさに荷物がまとめられています。荷物の高さは、コンテナーの高さぎりぎりになっています。
(左)当会からの車椅子が入った木箱の番が来ました。
(右)ウクライナ支援に奔走しているレーシャさんと記念撮影です。レーシャさんが抱えているのは「二人乗りのバギー」です。10月の例会に参加したヴァレリヤさんから「二人乗りのバギーがあったら是非ウクライナに送って欲しい」と要望のあったものです。追加で梱包し、今回のコンテナーに積込んでもらいました。
木箱詰めの車椅子は、最後に積み込まれました。コンテナーの開口部にきっちり入りました。
車椅子の木箱の上にはまだ空きスペースがありました。そこにも他の荷物を押し込み、積載率99%と思わせる積み込みが完了しました。