2024年11月29日、モンゴルの「Universal Progress 自立生活センター」(代表 アンドラフバヤル氏)に向けた車椅子や、補装具を積載したコンテナー船が東京港を出ました。中継地となる中国天津市の新港に陸揚げされ、そこから鉄道でモンゴルまで運ばれます。ウランバートルに着くのは2~3か月後の2025年1~2月末の見込みです。
同国へは、これまで他の国内団体との共同での発送はありました。しかし、今回は当会単独でのプロジェクトです。このプロジェクトの始まりは、贈呈先の代表であるアンドラフバヤル氏との5月27日の神戸市での面談です。
面談の目的は、当会が考える子ども用車椅子の子どもへの供与と、その管理方法についての意識合わせでした。大人用車椅子とは異なる管理が求められる子ども用車椅子の取扱いについて意見交換をしました。そして、本年内に90台の子ども用車椅子を送る約束をしました。
同プロジェクトは2024年6月に始まりました。以来、6回の例会を経てモンゴル向け車椅子等107台の準備が整いました。今回は、当初予定の90台を超えて107台となりました。このため、コンテナーサイズを20フィートから40フィートに変更しています。また、その内容も車椅子に加えて、バギー、座位保持装置、歩行訓練器、立位訓練器、カーシート、ストレッチャー、バスチェアー、そして補装具も含まれています。当会としては初めて単独で送るので、様々なものを入れることにしました。
車椅子がモンゴルに到着後に、現地での贈呈式の開催をお願いしています。贈呈式の開催が実現すれば、当会の理事や、ボランティア、また支援団体の参加も想定されます。当会の関係者がモンゴルの地へ出かけて、当地の障がいを抱える子どもたちの生活実態に触れることで、より的確な器具の贈呈につながると思います。
なお、本贈呈によりモンゴルへの台数は、158台となりました。さらに、当会が活動を開始して以来の総贈呈台数が1万台を超えました。これは、ひとえに当会を支援してくださる多くの皆様方のおかげです。心よりお礼申し上げます。
2024年12月3日 森田 祐和
〇本船の出航に先立って、11月20日に東京都羽村市の多摩包装工業株式会社にてコンテナーへの積み込み作業が行われました。当日はあいにくの雨でしたが、107台の車椅子等と補装具が積み込まれました。
(写真の見方)掲載されている写真をクリックすると、拡大してみることができます。
梱包済みの車椅子に巻かれている青テープはモンゴル向けを示しています。
ここ最近の試みとして毛布による梱包を行っています。毛布を再利用してもらい、梱包材のごみを減らすための試みです。
(左)補装具を詰め込んだ段ボールもコンテナーに積み込みました。
(右)すべての荷物を積み込み完了し、落下防止の木枠を設置してコンテナーを閉めます。