パラグアイから報告書が届きました。

 2022年3月にパラグアイ向け90台を積載した船は東京港を出て、8月11日に受け取り手であるアスンシオン・ビラモラ・ライオンズクラブに届きました。足掛け6か月の長旅でした。その車椅子のすべてと一緒に贈られた他の物品を子どもたちや病院、施設などに供与したと、ライオンズ・クラブから報告がありました。今回の贈呈は下記の品々です。
 1) 子ども用車椅子 90台
 2) お絵描き帳 30冊
 3) クレヨン 24箱
 4) クッション 48個
 5) 毛糸の手袋 30双
 6) 毛糸の帽子 30個
 7) ネックピロー 18個
車椅子以外はONEジャパンの支援で贈られたものです。

受け取り手であるアスンシオン・ビラモラ・ライオンズクラブから下記の書類が届きました。
 1)表彰状
 2)お礼の手紙
 3)報告書
 4)新聞記事
 5)配布先リスト(個人情報のため未掲載)
 6)子どもたちや贈呈の様子の写真(下記に掲載)

<報告書の概要>
・障害を持つ子どもたちとその親たち、病院の責任者、ライオンズクラブ関係者、
 および新聞やテレビなどのメディア関係者等を招いて記者会見を開催した。
・記者会見の場には今回の贈呈品を展示した。
・車椅子の引き渡しに当たっては、医師の診断、家族の経済状況を把握して供与を決定した。
 また受け取り手の身分証明のコピーを提出してもらった。
・ライオンズクラブのメンバーには、自分の地域に車椅子を必要としている低所得者層
 家庭の子どもたちを探し出すよう指示が出され、多くの要望者が見つかった。
・家庭の子どもたちだけでなく、病院や福祉施設などへも車椅子が供与された。
 これらにより配布先はパラグアイ全土に展開された。
・8月16日の「こどもの日」の前に届いたクレヨンなどは、病院で治療を受けている
 子どもたちに贈り、大変喜ばれた。
・今回の贈呈に当たって、当会及び「東京昭島中央ロータリークラブ」、「ONE
 ジャパン」、そして駐日パラグアイ大使および大使館が連携して支援をしてくれた
 ことに感謝する。

(以下は報告書の最後にあるコメント)
「今回の活動は、最も支援を必要としている人々、とりわけ都心から遠く離れた場所に住む、障害を持つ子どもたちの世話をする団体からも忘れられている人々に手を差し伸べるという目標を完全に達成したと考えています。私たちにとって、この活動は多くの感激を伴う新しい経験でした。アスンシオン市ビヤ・モーラ・ライオンズクラブの会員に対して寄せられた期待と信頼に応えられたと思っています。」

(所感)
 今回届いた表彰状や報告書は非常に丁寧な内容のある文書でした。車椅子が届いてからの現地での様子を詳しく知ることができました。地球の反対側にもかかわらず子どもたちの様子やライオンズクラブの皆さんの活動がよく分かります。
 この活動の実現に東京昭島中央ロータリークラブとONEジャパンの支援は不可欠でした。そのことを現地が理解してくれていることも当会の喜びです。

 また、このプロジェクトについては、駐日パラグアイ大使と大使館員の人たちの支援も頂いています。特に、ラウル・アルベルト・フロレンティン・アントラ駐日パラグアイ特命全権大使は、車椅子のコンテナーへの積み込み作業にわざわざ出向いてくださり、丁寧なお礼の言葉を森田会長にくださいました(詳しくはこちらから)。このように各方面からの支援を頂戴して実現したプロジェクトですので、受け取った後の丁寧な車椅子の扱いを知って、次も同様の支援を得てまたパラグアイのライオンズクラブに贈りたいと思う次第です。

2022年12月15日      事務局



〇現地からの写真
写真をクリックすると大きくなり、連続してみることができます


コンテナーから降ろされた車椅子がライオンズクラブの施設内に並べられました。


記者会見の様子です。


(左)受け取る子どもの名前が書かれた紙が車椅子に貼られています。
(右)車椅子を受け取った親子がライオンズクラブのスタッフと記念撮影です。


(左)車椅子を受け取った子どもと両親。
(右)当会、東京昭島中央ロータリークラブ、ONE、パラグアイ駐日大使館の旗を掲げて記念撮影してくれています。


車椅子に乗る子どもたちです。今日から新しい生活が始まります。


(左)サン・ペドロのイタクルビ・デル・ロサリオにおける記念式典
(右)車椅子に乗り、街を移動する親子


(左)個別の家庭への車椅子の輸送
(右)車椅子で喜ぶサニー・マベル・ラモスちゃん

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