当会にとってタイの第2のパートナーとなったRICD(Rajanagarindra Institute of Child Development)に向けた180台の子ども用車椅子を積み込んだ本船は、7月19日に東京港を出ました。8月1日ころにタイのバンコックに到着する見込みです。
今回のコンテナー発送に当たって、車椅子の発送準備完了から実際にトラックで東京港に出発するまでに非常に長い時間がかかりました。3月22日には、「4月中旬までに車椅子180台が揃うので、4月後半での船の手配」を依頼しました。しかし、180台すべての梱包が終わり、コンテナーへの積み込みを行う多摩包装工業㈱に集結した4月12日から7月まで、何の進展もありませんでした。原因は、関係者の誤解にあったようです。実際に船の手配が完了し、コンテナー積込みができたのは7月6日でした。足掛け5か月の作業となってしまい、当会の倉庫の保管料もかさむ非常に残念な事態となりました。また、その後の本船への積み込みから出港までも時間を要しました。車椅子を積み込んだコンテナーが東京港に到着したのは7月6日です。そのコンテナーが船に積み込まれて出港したのは7月19日とほぼ2週間を要しました。世界規模での海上輸送の混乱がまだ続いているためです。
今回のパートナーであるRICDは唯一海上輸送の費用負担をしてくれる団体です。加えて、車椅子の清掃・整備を完璧にこなす技術力・組織力を持っています。また、子どもたちへの支援も完璧に対応してくれるので、当会にとってありがたい存在です。海上輸送での多少の日程の遅れは受け入れたいと思います。
180台の車椅子が、RICDに無事に到着し清掃・整備が行われ、少しでも早くタイの子どもたちに届くことを祈ります。
これでタイへの贈呈台数は960台となりました。また、当会が海外に送った車椅子の全台数は、9,282台となりました。贈呈実績グラフは、こちらからご覧ください。
2022年7月20日 事務局
<コンテナー積込みの様子>
車椅子のコンテナー船での東京港からの出発に先立って、7月6日に車椅子の保管を依頼していた多摩包装工業株式会社でコンテナー詰めを行いました。40フィートコンテナーでの輸送です。
(左)コンテナーが倉庫前に横付けされました。これからコンテナーに積み込みます。
(右)多摩包装工業㈱で保管してもらっていた梱包済の車椅子です。
早速、フォークリフトを使ってコンテナーに積み込みます。スペースの効率をうまく考えて積み込まないと、180台の車椅子が入りきらない危険性もあります。
このように、できるだけサイズの大きい車椅子から奥に順番に入れていきます。
7割方の車椅子を積み込んだところで、コンテナーの木製の「格子蓋」を取り付けます。より多くの車椅子を格納するためと、コンテナーを開けたときの荷崩れを防止するためです。格子蓋の上から車椅子を積み込みます。
(左)180台の車椅子が無事にコンテナーに積み込まれました。スペース的には余裕があり、一安心です。
(右)コンテナーを開けたときの荷崩れ防止としてもう一段の格子蓋を追加しました。丁寧な積み込みをしてくれました。
(左)コンテナーの中身が盗難にあわないように森田会長が右手に持つブルーの「シール」で封印をしました。
(右)180台の車椅子は東京港に向けて出発しました。
以上