コロナの感染は急激に拡大し、緊急事態宣言が8月末まで延長される事態となりました。当会も車椅子の整備を行う例会活動を開催することができません。そんな中ですが、関東圏の特別支援学校からは車椅子の提供が続いています。海外の子供たちに届けることを託された当会は、コロナ禍でも車椅子を必要とする海外の子供たちに送る方法を模索しています。
先日のタイのRICDに180台を送り出したのもそうした考えからで、新しいパートナーへの送付が実現しました。送付に当たって受け取り手の海外パートナーに車椅子の整備を行う能力があることが必須条件です。現状では、当会が車椅子を整備して送ることはほとんど不可能な状況なので、未整備で送っても自ら整備できるパートナーに送り先が限られます。
自らが整備できるパートナーにマレーシアの「マレーシアドリームファクトリー」があります。同工場は、元ALEPS*副会長のサイド氏が当会からの支援を受けて現地に立ち上げた車椅子の生産・整備を行う工場です。
*ALEPS:Alumni Look East Policy Society(東方政策元日本留学生同窓会)
マレーシアでもコロナの感染拡大が続き、行動は大きく制限されているそうですが、「車椅子の整備はできる。未整備でよいので送ってくれ」とのことです。当会の理事会をリモートで開催し、急遽マレーシアに未整備の車椅子90台を送ることを決定しました。車椅子の梱包作業も外部委託して8月中旬くらいには発送できる見込みです。
今後もいろいろな手段で多くの子ども用車椅子を海外に届けたいと思います。引き続き、皆様の変わらぬご協力をお願いします。
2021年8月3日 森田 祐和