タイRICD向け175台の車椅子が東京港を出ました。(贈呈実績*)

 タイのRajanagarindra Institute of Child Development(RICD)という新しいパートナーに向けた175台の車椅子を積載した本船が、7月20日の16:30に東京港から出ました。今回、車椅子を送った新しいパートナーであるRICDについては、二年ほど前から「NPO法人希望の車いす」を運営する谷理事長から「RICDに子ども用車椅子を送ってほしい」と依頼を受けていました。
 「NPO法人希望の車いす」は、当会と同様に海外に車椅子を届ける活動を2006年から展開している団体です。しかし、届ける車椅子は大人用に限られていました。同NPO法人の海外パートナーからは子ども用の車椅子の要望も多く、当会の活動を谷理事長が知り要請をしてきました。

 RICDに車椅子を送ることを直ちに当会の送付計画に入れることはできず時間が経っていましたが、今回は送ることを決断しました。その理由は、送り先である海外パートナーの車椅子管理に対する姿勢がしっかりしていると判断できたからです。
 ①日本製の車椅子は高品質であり中古品といえども十分に使用できると理解している
 ②自らが車椅子の整備する能力を備えている
 ③子どもたちに車椅子を供与するに当たって、その子の体に合っているかを確認できる
 ④車椅子が故障したときにすぐに修理できる体制を確立している
 ⑤子どもの成長に伴い車椅子が体に合わなくなった場合は、サイズの大きな車椅子を
      供与することができる。また、合わなくなった車椅子は別のサイズが合う子どもに
      供与することができる

 谷理事長からRICDの実態について説明(希望の車いすに届いたRICDからの活動紹介ビデオはこちらから)を受け、上記条件に当てはまる団体であると理解しました。そうしたことからRICDに送る決断をした次第です。RICDの要望で早期に入手したい、未整備のままで送ってくれればRICDで整備する、海上輸送運賃はRICDが負担するとのことでしたので、175台を未整備のままRICDに送りました。タイのレムチャバン港に到着するのは8月2日の予定です。
 これでタイに送った車椅子の総台数は780台となりました。贈呈実績グラフはこちらからご覧ください。

 2021年7月21日現在のタイのコロナ感染状況は、深刻な状態にあります。出港した車椅子が無事にRICDに届き、子どもたちに届けられることを祈ります。

2021年7月21日   森田 祐和



〇コンテナー積み込みの様子です
 車椅子の東京港からの出発に先立って、7月13日に車椅子の保管を依頼していた西多摩運送株式会社の立飛倉庫でコンテナー詰めを行いました。40フィートコンテナーが満杯となりました。
 


    40フィートコンテナーが東京港に向かいました。

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