「神様のもとに先立った息子が使っていた車椅子を海外で必要としているお子さんに是非使ってもらいたい」との岩井さんご夫妻の思いを受け、当会ボランティアの岡田さんがご夫妻とともに2019年4月の例会に車椅子を運んでくれました。
車椅子は改めて清掃・整備の必要がないくらいにきれいなものでした。車椅子を送付先のタイ向けに梱包する際には、ご夫妻にもその様子を見ていただくことができました。タイのパートナーであるタイ身体障害者協会(APHT)に送る際に「この車椅子はどの子に届いたか写真と情報を送って欲しい」とお願いしていたところ、その連絡が来ました。
APHTの副会長フッサタダル氏からのお礼と、車椅子を受け取った子どもの写真と情報が届きました。また、子どもとその両親のお礼の言葉も添えられています。今までにない温かい国際交流となりました。
車椅子を大切に使ってきたご夫妻の思いと、受け取った子どもとその両親の気持ちがつながりました。この報告ができることを事務局としても心からうれしく思います。
-------以下はAPHTからのメッセージです-------
まず、第一にタイ身体障害者協会(APHT)が車椅子を受け取る適切な子を見つけるために非常に長い時間がかかったことについて、岩井ご夫妻に心から謝罪したいと思います。車椅子の送り先としてタイの障害児を選んでくださった岩井ご夫妻の温かな心のこもった寄付に感謝します。
車椅子を受け取るのにふさわしい子が見つかりました。スリサングワル学校の先生が私たち(APHT)を助けてくれたので、適切な子を見つけることができました。
〇以下がその子の情報です。
名前:ナッティ・ラムリッティクライ(男子)
年齢:7歳
学校:スリサングワル学校幼稚部
症状:筋力低下(自分で体を動かすことはできない)
〇両親からのメッセージ
「岩井さんの息子さんが亡くなったことは本当に悲しいです。岩井さんからナッティに大きなサポートをいただき私たちはたいへん感謝しています。車椅子に座って様々な活動をする機会が生まれ、ナッティの将来が明るくなってきました。息子のためにこの車椅子を最大限に使うことを約束します。車椅子を贈ってくださった岩井さんのお気持ちに沿うよう、丁寧に使います。本当にありがとうございます。」
〇ナッティ(車椅子を受け取った子ども)からのメッセージ
「この車椅子を持ててすごくうれしいです。僕みたいな障がいのある子どもにとってはいいもので、毎日動き回ることができるようになりました。本当に気に入っています。贈ってくださってありがとうございます。」
〇APHT副会長フッサタダル氏が岩井さんご夫妻からの車椅子をナッティに
贈呈しました。
(写真左)左から、スリサングワル学校の理学療法士プロムヌーンさん、
APHTの副会長フッサタダル氏、ナッティの世話係ティワトさん。
(写真右)車椅子に乗るナッティ君。
-----以下は2019年4月例会に来られた岩井さんご夫妻の様子です------
(左)岡田会員の友人の岩井さん夫婦が車椅子を寄付してくれました。車椅子ができたばっかりにもかかわらずお子さんが亡くなったそうです。「是非とも海外の子どもに贈って有効に使ってほしい」と要望がありました。きれいなままの車椅子です。
(右)岩井さん夫婦が車椅子の梱包の様子を見守ります。
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