会長からのご挨拶


会長からのご挨拶

日本において、肢体不自由な子ども達は多くの皆様からの税金を使わせていただいて車椅子に乗ることができます。価格は10~30万円もする高級車です。90%もの公的補助金が出るお蔭で、肢体不自由児を抱える多くの親は、軽微な自己負担で、子どもを新車に乗せることができます。この点での恵まれた環境に大変に感謝しております。

ところが、子どもが成長すると車いすは相対的に小さくなり、2~3年で乗り換えねばなりません。そうして高価な車椅子は、廃棄処分の運命におかれるのが現状です。私は脳性まひの子どもをかかえておりますが、こうした買い替え時期を迎えますともったいなくて壊れてもいない子ども用車椅子を捨てることができず頭をかかえておりました。車椅子の状態が捨てるにはあまりに良いのです。

よく調べていくと、先進国の一部を除き多くの国々では、肢体不自由な児童に車椅子さえも乗せてあげることができない現実が極く普通にあることが分かってきました。同じ肢体の状況の子どもでも日本との格差はひどく、学校に行けずリハビリも受けられない、また車椅子が得られないために移動の自由さえもない、そうした国での子ども達を救いたいとの一心の思いで当会を発足いたしました。

日本では捨てられてしまう運命の車椅子は粗大ごみ扱いでしょうが、海外の肢体不自由な子どもにとっては宝物です。家から出ることができない生活に苦しんでいる子ども達を一人でも救い、自由に動き回れる移動手段を提供する。高価な車椅子に乗れることは彼等にとっては夢のような話なのです。車椅子を通して、広く交流の輪を広げ、お互いの理解を深めて、励ましあって生きていきたいと考えております。

どうか、多くの方々にこのような日本と海外の現状をご理解をいただき、ご支援、ご協力を賜りたいと願っております。体を動かせない子ども達にとっての「夢の乗り物」、これが子ども用車椅子です。私は一台でも多くの子ども用車椅子を日本から送り出し、彼らの笑顔を見てみたい、そのような姿を頭に描きながら、力の限りこの活動を推進していきたいとの願いを心に深く刻みこみ、日々活動に取り組んでおります。

会長 森田祐和