<ご挨拶>
海外の子どもから日本の皆さんへたくさんの感謝の絵が届きました。私たちの会は、日本の皆さんから車椅子を預かり、整備をして、船に乗せ、海外のお友達に送るお手伝いをしています。これまでに23カ国の7,000名以上の子ども達に届けました。
日本の皆さんが大切に使った車椅子を、海外の子どもに届けるときには、皆さんの動ける喜びを分けてあげたいという暖かい思いを伝えています。人生ではじめて車椅子に乗ると興奮し、嬉しさのあまり涙を流して喜んでくれます。日本の立派な車椅子を見るのも初めてで、お母さんは家族の宝物だ、大切に使うと約束してくれます。
海外のお友達は、車椅子がとても高価なために手に入れることができず不自由な生活を送っています。車椅子で屋外に出て日光浴や新鮮な空気を吸うと、気持ちがよくなり元気になります。友達と村の祭りや学校へも行けるようになり、毎日がとても楽しくなります。外出すると地域の人達が親切にしてくれ、友達が車椅子を押してくれます。そして、家族や地域の人々に大きな影響を与え、障害に対する理解が深まるのです。
このたび、海外のたくさんの国のお友達が、日本のみなさんに感謝の気持ちを伝えたいと、絵を描いて送ってきてくれました。海外の友達が心を込めて描いた絵から、言葉の壁を乗り越えて子どもたちの喜びや感謝の気持ちがよく伝わってきます。日本と海外の子ども達との心の結びつきが生まれています。
皆さんが他の人にはできないすばらしい国際支援と交流活動をしていることを大変うれしく思うとともに、私たちの会がお手伝いをできることを誇りに思います。海外には車椅子が手に入らず不自由な生活で因っているお友達がまだたくさんいて、車椅子を待っています。是非これからも皆さんの車椅子を提供してください。
最後にこの絵画掲載にあたって、ご協力ご支媛をいただいた皆様に厚くお礼申し上げます。
2018 年 10 月 NPO 法人 海外に子ども用車椅子を送る会
森田 祐和