パラリンピックがきっかけでガーナに20台を贈りました。

 2021年8月に開催された東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会メンバーである秋吉 ファビオ氏とガーナパラリンピックチーム事務総長 Peter Adjei氏が東京大会で知り合いとなり「ガーナのパラリンピック・アスリートのために車椅子を贈ることはできないか」と考えました。そして「NPO法人希望の車いす」をインターネットで見つけます。谷理事長はガーナに車椅子を贈ることを快諾します。ガーナパラリンピックチーム事務総長 Peter Adjei氏はパラリンピック選手を目指している子どもたちにも車椅子を贈ることはできないだろうかと谷理事長に相談し、当会にこの話が舞い込みました。森田会長は、贈呈先がガーナの国の機関であれば贈った車椅子も大切に扱われるだろうと考え、子ども用車椅子提供の要請を受け入れました。

このようにして、2020パラリンピックの関係者の強い思いで始まったプロジェクトが実現しました。

 ガーナへの贈呈式は、「NPO法人希望の車いす」が拠点としている「聖書キリスト教会東京教会」(東京都練馬区豊玉北)で11月30日に行われました。
 
 贈呈式は、アフリカのガーナとZOOMで接続して教会の会議室で行いました。ガーナからの出席者は、ガーナパラリンピックチーム 事務総長 Peter Adjei氏とアドアージイリ市(ガーナ東部の都市)の義肢装具訓練学校の校長先生であり、ガーナパラリンピック委員会の役員でもあるHenry Larbi氏です。東京教会での出席者は、在日ガーナ大使館のNana Kusi Magrabi氏、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の秋吉 ファビオ氏、小林氏、NPO法人希望の車いすの谷理事長、当会の森田会長、今回の会議室を提供してくれた聖書キリスト教会東京教会の尾山キャシー牧師、他の皆さんです。

贈呈式は、秋吉 ファビオ氏の司会進行及び通訳で始まりました。

 ZOOMで参加のガーナパラリンピックチーム事務総長 Peter Adjei氏(写真右)からお礼のあいさつがあり、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の秋吉ファビオ氏と東京で出会い「ガーナの障害のある人たちに外に出られるようするために何かできないか」という思いから今回のプロジェクトに至った経緯の説明がありました。希望の車いすの谷会長、当会の森田会長へと車椅子提供を呼び掛ける中で、プロジェクト実現の陰にはガーナ大使館のNana Kusi Magrabi氏の様々なサポートがあったとのことです。

 このようにしてパラリンピックをきっかけに大人用車椅子20台、子ども用車椅子20台がガーナに贈られることとなりました。これで当会が海外に送った車椅子は25か国、8,837台となりました。

なお、今回贈呈した車椅子は下記の学校や個人からの提供によるものです。
・府中けやきの森学園
・埼玉県立宮代特別支援学校
・板橋むらさき愛育園
・若葉台特別支援学校
・都立町田の丘学園

今回の贈呈が実現できたことに関係者の皆様に対して心から感謝します。

詳しい報告書はこちらからご覧ください。

2021年11月30日 事務局



贈呈式を終えて出席者全員での記念撮影です。

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