APL横浜本牧コンテナーターミナルを見学しました。

 梅雨空から一転して当日は暑い夏の日差しの見学日となりました。横浜本牧にある海運会社APL(アメリカン プレジデント ラインズ)社のコンテナーターミナルを訪問しました。参加者は相模女子大チーム、一般ボランティア、車椅子を使っている子どもの保護者、会長と理事など、総勢17名です。

 当会は、これまで主にインド、フィリピン向けの車椅子をAPL社の本船で輸送しており、日ごろ整備活動に参加してくれている会員の「コンテナーに積み込んだ車椅子はトラックで港に運ばれた後、どの様に本船に積まれているのか」という疑問の声に応えて、海運会社出身の小田理事が企画し、APL社が快く受け入れをしてくれて本日のコンテナーターミナルの見学会となりました。

 見学会は2部構成でした。まず、会議室で基本的な貿易関連の説明がありました。これはコンテナートレードに関する基本知識ですが、我々にとっては「なるほど、そうだったのか、知らなかった」ことばかりでした。世界の貿易の90%が海運での輸送であることは驚きでした。第2部はAPL社のビルの屋上に上がり、実際にコンテナー船にコンテナーを積んだり降ろしたりする作業を見ながら解説してもらいました。その説明を聞くと、クレーンやトラックの動きの意味が分かるようになりました。また、屋上からは東京湾が見渡せ、目の前を航行中の本船の一隻がAPLの本船で午前中にコンテナーを積みこんで出航したとの説明がありました。

 今回の見学を経て、我々が送り出した車椅子を積んだコンテナーが港でどのように取り扱われているか、が理解できました。また、車椅子一台一台の重量を計量して正確な重量を船積み書類に記載することは本船での事故を防ぐために必要だという事も理解できました。日頃港から遠い場所で活動をしている我々の作業が、港のコンテナーターミナルや本船での作業と繋がっていることが分かり、港や本船が近い存在となりました。

以下は説明をいただいたAPL社の概要です。
「APL(アメリカン プレジデント ラインズ)は元々アメリカの企業だったが、1997年にシンガポールのネプチュン・オリエント・ラインズ(NOL)の子会社となる。そのNOLがフランスのCMA・CGM社に買収されたので、現在はCMA・CGMグループに入っている。APL(アメリカン プレジデント ラインズ)のブランドは海運界では確固たる歴史のある名前なので会社は無くなっても現在でもAPLとして使われ続けている。」
(下図はクリックすると大きくなります)
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(左)2万2千個のコンテナーを積みこむことができる大型のコンテナー船です。
(右)APL社が所属するCMA・CGMグループの船のキャパシティーは世界第4位です。


<見学会の様子>

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(左)会議室で第1部の説明会が始まりました。 
(右)APL社や海運業一般について解説してくださったAPL日本代表の内田氏。右後ろはジェネラルマネージャーの白井氏と左後ろの社員の飯島さんです。

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           内田氏や白井氏の説明を聞く17名です。

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(左)屋上からコンテナーの積み下ろし作業を見ました。
(右)陸上に置かれているたくさんのコンテナーです。白いコンテナーは冷凍・冷蔵機能付きです。地上から約50m上のガントリークレーンのコントロール室でクレーンでの積み下ろし操作をしています。

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(左)ビルの屋上で全員の記念撮影です。
(右)関内駅に集合した17名はAPL社の社員通勤用バスで送り迎えです。帰りもバスで見送りをしていただきました。有難うございました。


 なお、本日の説明会の様子は業界紙大手の日本海事新聞社の記者も同行して取材をしてくれました。APL社の了解も得て、その様子は下記の記事となりました。

クリックすると大きくなります。新聞記事_WEB掲載版
    
     新聞記者-02  日本海事新聞の佐々木さん


2019年7月25日 事務局


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