電動車椅子14台をさいとう工房社長の斎藤省さんにお預けしました。

 当会は、使われなくなった子ども用車椅子を主に関東近隣の特別支援学校から譲ってもらい、それを再整備して海外の子どもたちに届けています。そのようにして譲ってもらう車椅子の中には稀に電動車椅子が含まれていることがあります。しかし、当会から海外の子どもたちに電動車椅子を届けることは行っていません。当会からの車椅子を受け入れてくれる海外のパートナーが自ら電動車椅子の故障を直すことは難しく、また修理のための部品を入手することが困難だからです。
 しかしながら、電動車椅子は高価・高機能であり便利なものなので、海外で使うことができれば子どもたちは大喜びのはずです。集まってきた電動車椅子を無駄にしないために、電動車椅子を海外に送ってくれる団体などを探したところ、ぴったりのNPO法人が見つかりました。NPO法人さくら・車いすプロジェクトです。このプロジェクトは、さいとう工房社長の斎藤省さんがその代表理事を務めています。

 同プロジェクトは、主にパキスタンを中心に電動車椅子を送っていて、これまでに630台の電動車椅子を送り届けています。同時に技術伝承のために、斎藤さんはパキスタンに15回も訪問している立派な実績をお持ちです。現在はネパール、モンゴル、コスタリカにも電動車椅子を送り届けていて、電動車椅子の神様のような方です。

 今後も電動車椅子は、さいとう工房さんにお渡しし、海外に送り届けて貰おうと思います。詳しくは、こちらからご覧ください。

2019年4月 森田 祐和 

IMG_0328 IMG_0317
トラックで駆けつけてくださったさいとう工房の斎藤さんとお手伝いいただいた双子の田邉さんと森田です。電動車椅子14台をトラックに積載して、ぎりぎりでした。これらは、茨城県坂東市に運び、そこで修繕するそうです。


カテゴリー: トピックス パーマリンク